診察のご案内treatment

躁うつ病

不自然な高揚感、ひどい憂鬱がつづく...など

●躁うつ病とは

うつ病では「うつ」症状だけが現れますが、躁うつ病(双極性障害)は「躁」と「うつ」の両方の症状を繰り返す精神疾患です。
躁うつ病の原因は、まだ完全には解明されていません。
しかし様々な研究から、遺伝的要素、環境的要素、病前性格などが関係し合って起こるのではないかと考えられています。
また、躁うつ病の約2/3の人が「うつ」から始まることもわかってきました。「うつ」だけを数回繰り返した後に、ある日突然、「躁」になるタイプがあり、最初 は「うつ病」と思っていたのに、実際には躁うつ病だったというケースも少なくないようです。

躁うつ病

こんな症状の場合はご相談ください
  • ・ほとんど寝ることなく動き回り続け、多弁になって休む間もなくしゃべり続ける
  • ・仕事や勉強にはエネルギッシュに取り組むが、一つのことに集中できない
  • ・高額な買い物をして、多額の借金をつくってしまった
  • ・何とも形容しがたい鬱陶しい気分が一日中、しかも何日も続く
  • ・すべてのことにまったく興味を持てなくなった
  • ・何をしても、楽しいとか嬉しいという気持ちが持てなくなった
  • ・上記のような躁状態とうつ状態を繰り返す

●自殺の危険性が高い

躁うつ病は、精神障害のなかでも非常に自殺の危険性が高い疾患です。自殺企図率はうつ病よりも躁うつ病のほうが高いという報告があります。
躁うつ病では、「躁」から「うつ」に転じたタイミングが最も危険で、「躁」の時の自分の行動を思い返し、激しく自分を責めて自己破壊的な行動に走ってしまいがちです。
また、「躁」の症状と「うつ」の症状が同時期に入り混じって表れる「混合状態(気分は落ち込んでいるのに、焦る気持ちが生じて、じっとしていられない)」にある人も自殺率が高いと言われます。
しかし、躁うつ病は、きちんと治療すれば改善できる病気ですので、上記のような症状が見られた場合は早めにご相談ください。

●躁うつ病の治療

基本的な治療としては、薬物療法と精神療法があります。

薬物療法 薬物療法では、気分安定薬を中心に、症状に応じて抗精神病薬、抗うつ薬、睡眠薬などを組み合わせて用います。
精神療法 精神療法には、心理教育、認知行動療法*、対人関係療法、社会リズム療法(生活リズムの乱れを修正する)などがあります。これらの治療法のなかから、患者さんに合った方法を選択したり、組み合わせたりします。

*認知行動療法
物事の考え方やとらえ方(認知)、また問題となっている行動を見つめ直し、自分の陥りやすい思考や感情パターンに気づき、それを上手にコントロールし、ストレスを和らげていく手法のこと。